小さなサロン、大きな想い2026.11
保育園の頃からの幼なじみが、新たな夢に向かって動き始めた。
自宅の庭に建てるのは、3.5畳のネイルサロン。
限られた空間に、施主の願いとつくり手の工夫を詰め込んだ、お店づくりの物語。
保育園の頃からの幼なじみ、普天間さんから「ネイルサロンをつくりたい」と相談を受けました。長い付き合いですが、仕事で関わるのは今回が初めて。新しい挑戦をお手伝いできることが、素直にうれしかったですね。普天間さんがネイリストを目指したのは、子育てが落ち着き、自分で何かを始めたいと思ったことがきっかけ。人と話すことが好きで、自分にも向いている仕事だと感じたからだそうです。
今回の計画は、自宅の庭に建てる小さなネイルサロン。庭木をできる限り残しながら、お客様と自分の車を停める場所も確保したいという希望でした。限られた敷地だからこそ、建物だけではなくその周りの使いやすさも大切にし、車の出入りやドアを開けるスペースまで、数センチ単位で調整しながら建物の配置を考えました。
実はお店の広さは僕から提案させてもらいました。当初、普天間さんは「3畳でいいよ」と言っていましたけど、施術のしやすさやお客様が快適に過ごせる空間を考えて「3.5畳はどう?」と。たった半畳。されど半畳です。小さな空間ではこの少しの差が、大きな違いになります。
普天間さんは、子ども連れのお母さんにも気軽に来てもらえるサロンを目指していました。店内には、お子さんが遊べる場所も必要です。限られた予算の中、基礎のつくり方なども工夫しながら、希望を形にしていきました。完成後は「3.5畳にしてよかった」と喜んでもらえました。実際に使ってみても、施術に必要なものが収まり、お子さんが遊べる余裕もあるそうです。お客様からも好評だと聞いて、安心しました。
打ち合わせでは、普天間さんの決断の早さが印象に残っています。とにかく迷いがない!(笑)お店の雰囲気や使い方について、自分の中にはっきりとしたイメージがあるんです。一方で、専門的な部分は僕のアドバイスをしっかり聞いて、受け入れてくれる。幼なじみという関係だけでなく、ビジネスパートナーとしても信頼してもらえているんだなと実感しました。
長年知っている僕が細かな寸法を考えたり、建築の話をしたりする姿を見て、改めてプロなんだなと感じてくれたそうです。少し照れくさいですが、ありがたい言葉でした。
小さい頃から知っている相手が、新しい夢を実現するために僕を頼ってくれた。3.5畳という小さな建物ですが、そこに込められた大きな想いを、できる限り形にしたつもりです。これからも普天間さんらしい、美と笑顔のあふれるお店になってほしいなと思っています。
■社長からの一言
今回の現場は、私たちにとっても一つの挑戦でした。基礎から建物を組み上げる中で、いただいた期待にどう応えるかを考えながら取り組みました。小さな建物ですが、普天間さんの思いに応えたいという、私たちの気持ちも込められた建物になったと思います。
建築概要
- 施工種別
- 新築工事
- 施工箇所
- 5.8㎡(1.75坪)
- 構造
- 木造平屋
- 所在地
- 中野市
- 見どころ
- 小さいけど最大限の機能を持たせた空間